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恋愛クリシェ


いつの時代でも童貞の諸君はセックスに向かって本気だ。目的のために試行錯誤し目的遂行のために全力を注ぐ。その際に利用するのが恋愛テンプレートである。逆に処女の諸君も同様に恋愛テンプレートを使ってありとあらゆる試行錯誤を繰り替える。壮年になるとそれらのおとぎ話が少なからずバカバカしくなってくるもののその恋愛の筋書きはそこそこ楽しかったりもするので、長年に渡って利用される。ネガティブな使われ方として恋愛テンプレートを踏襲していないからという理由で愛がないとか蔑ろにされているなどの結果にさえ結びつくというものになる。この恋愛テンプレートはどこからやってきてどこに行こうとしているのだろうかというのは、童貞・処女に至っては全くの盲目である。
ミッシェル・フーコーが権力によりディシプリンといったように恋愛テンプレートもある権力によるフレームワーク利用の矯正が行われているのだろうか。ゼクシーに掲載される男女の幸せ物語は誰にとって得なのか。石器時代の男女は現在の男女と同様かあるいは類似した恋愛テンプレートを持ち合わせていただろうか。またあるいはこれはキリスト教国家から持ち込まれた舶来品なのだろうか。そしてその恋愛テンプレートに対しての私達の盲信はいったいどこに向かって進んでゆくのだろうか。

処女漫画と恋愛

キャンディー・キャンディーは有り体にいってビッチである。複数の男性に恋をして心豊かに過ごす。蜂蜜とクローバーでも基本的にはビッチな少女がモテ男と恋愛する。そしていつも電車のホームだったり、海岸であったり、ボロい車でのドライブであったり、馬車であったりとアイテムもそれなりにテンプレートとして洗練されている。



2022.03.03