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世の中は差分と差分による機能の分析/解析とその実行でしかない


殆どの分野が差分解析とその結果による機能や効能の実証と実行でしかないのかもしれないと思って驚いてしまったことがある。
癌の遺伝子治療というものがある。癌の原因となっている分子(タンパク質)やその基となる遺伝子の解明が進み、このような分子や遺伝子などに働く「分子標的薬」を使うことができる。これらの治療はそもそものゲノムの解析が進みその中の塩基配列が癌になっている人と癌にならない人のゲノムの差分を事細かいに解析してゆくという方法をとっている。多くの人々のゲノム配列と癌になりやすい人々のゲノム配列を比べるわけだ。その中で何が(どの部分が)原因になっているのかというのを解析してゆく。著しく差が出た特徴的な部分が原因になるわけではない。遺伝子というのは見逃しそうなぐらい微細な差分が大きな原因になっている場合も少なくない。



2022.03.03