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KPIとKFSに関する言及


セックスにおけるKPI((Key Performance Indicator)とKFS((Key Success Factor)は特にヒステリックな男女にとっては興味深い言及になると思っている。彼等にとって興味深いという意味であると共に彼等がKPIに反応するその様子も同時に興味深い。彼等はセックスにおける目標達成指標がいったい何なのかということを実際問題として知らない。セックスや広義な意味での恋愛での目標達成指標が定量的に評価できないため非常に恣意的でありきまぐれな評価軸で評価する。もっと現実的にいうとこれらの問題はそのデータ収集と評価という厳密な意味でのその基盤さえ皆無である。彼等にとってその内容(コンテンツ)は異常になればなるほど「普通」を要求する。

プラクティス KPIとは何か/KPIの設定

まずあなたの恋愛での重要業績評価指標(KPI)を設定してほしいと思う。パートナーや恋人や愛人や夫婦間で相手がどのような指標で評価される(好感がもてる・恋人としてふさわしいなど)だろうか。おそらく我々はそんなことを考えたことがない筈だ。そもそもこの評価に関する周辺事情はタブーになっていると思われるし、こうした指標、特に重要指標に関しては具体的に関心すらない。この部分は非常にしらける要因なのだ。(おそらく) KPIの設定を明確にして共有することでセックスの機会や恋愛自体が破綻するという矛盾が生じる。これはおもしろい!
具体的に明治時代の初期に優生学ないし優生思想を福沢諭吉が唱えた。遺伝子的に優位なパートナーを選ぶと優位な子孫を増やすことができるという思想だ。優生学的な指標でセックスや恋愛におけるKPIの達成は可能なのか。あるいは多くの業務での単純なKPIの設定、例えば営業による受注数や受注見積もりの金額合計といったもののように、週に3回のセックスを達成するとKPIの達成となるのか。セックスや恋愛における男女の満足度をKPI設定すると業務上のKPI指標も非常にナンセンスであることが比較的わかりやすくなる。単純に満足度、つまり重要業績評価指標はセックスは射精の回数ではない。裸でまぐわった時間でもない。セックスしていた時間の合計数でもない。優しくされた回数などいう定量化できない事象や現象、またその個人にまつわる個性的且つ特別な物語を含む内容を伴うプロセスはKPIの設定に全く適していない。あなた自身の満足度や生きるうえでの最低限運用可能な人間としての文化度をどうやってKPI指標とするのかというのを考えてみるべきである。
KPIとはそもそもその法人が会社運営をしてゆく中で生きてゆける(生き残れる)ための指標を定量的に定めたもので、蓋然性として成立するものを指す。会社運営の中でのKPI指標は最も抽象度が高いものが往々にして売上金額となるが、会社によってはその利益額以外の指標をKPIにもつことすらある。例えば売上利益を下支えする品質の担保が確実にその売上利益にヒットする場合(直接的に絶対的に完全に響く場合)、品質の担保をKPIにおくことによって業績の評価はできることになる。同様に夕方毎日6時に帰宅する夫というものがKIP指標することができるのは、その習慣や行為が家庭の運用を確実に維持するために直接関係のある行為だからである。法人においての生命となる血肉は利益であるが、恋愛がひとつの生き物として成立するための条件は何なのだろう。



2022.03.02