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Cloud SDK のインストール
Cloud SDKはGCPの設定をコマンドでできるようにするコマンド群のパッケージです。インストールして使えるようになると、 GCPのコンソール画面(GUIの管理画面)でできることがコマンドラインで実行できるようになります。実際問題こっちの方が作業はかなり楽になります。
preparation
ここではMacでの設定を基本に解説しています。Cloud SDK のインストールにはいろいろと条件があるので確認しておきましょう。PythonのバージョンとCPUがintelかM1かで設定する条件が変わってきます。
- Python 3(3.5~3.8、3.7 を推奨)と Python 2(2.7.9 以降)と公式ドキュメントにあります。できるだけPython3を使うようにします。
- Macのintel / M1でダウンロードパッケージが違うので注意します。
Python3がない場合は何らかの方法でアップルレードしておきます。MacのPython2をPython3にアップグレードする
install
私の環境はMac/intelなのでmacOS 64 ビット(x86_64) google-cloud-sdk-365.0.0-darwin-x86.tar.gz
をダウンロードします。適当なディレクトリで解凍します。google-cloud-sdkというフォルダーが出てくるので、同じディレクトリの階層で、以下を実行します。
$ ./google-cloud-sdk/install.sh
ダイアログ形式でいろいろ質問されるので Y/nで答えてゆきます。
Do you want to help improve the Google Cloud SDK (y/N)? y
Modify profile to update your $PATH and enable shell command completion?
Do you want to continue (Y/n)? Y
Enter a path to an rc file to update, or leave blank to use [/Users/username/.zshrc]: /Users/username/.zshrc
Backing up [/Users/username/.zshrc] to [/Users/username/.zshrc.backup].
[/Users/username/.zshrc] has been updated.
Download and run Python 3.7 installer? (Y/n)? n
私の環境ではすでにPython3が動いているので、ここでPython3.7のインストーラーは不要だったので No です。あと.zshrc
のパスを指定あげれば OKだと思います。
続いて、ヘルプが使えるか確認します。
./google-cloud-sdk/install.sh --help
スクリーンリーダーモードを有効にする。ダイアログ形式で質問されるので環境に合わせてインストールしておきます。
./google-cloud-sdk/install.sh --screen-reader=true
gcloudを設定します。
./google-cloud-sdk/bin/gcloud init
ブラウザーと連動してどのGoogleアカウントにログ送信を紐付けるかを選択します。許可ボタンを押して「Cloud SDK 認証の完了」画面まで行ったら完了です。
どのGCPのプロジェクトに紐付けるかを選択します。
プロジェクトのデフォルトのzoonを指示します。私の場合はasia-northeast1-a
でした。
gcloudコマンドを確認します。私の場合はローカル環境で使いたいので、相対パスで指定します。(問題なければパスを通してPC内でグローバルで使うというのでも問題ないです。)
$ ./google-cloud-sdk/bin/gcloud -v
Google Cloud SDK 370.0.0
bq 2.0.73
core 2022.01.21
gsutil 5.6
これで完了です。
gsutil
コマンドも使えるようになっている筈です。
% ./google-cloud-sdk/bin/gsutil -v
gsutil version: 5.6
loginとprojectの切り替え
- ログインアカウントを変更する
- プロジェクトを変更する
現在のプロジェクトを確認する。
$ ./google-cloud-sdk/bin/gcloud projects list
gcloud の設定を確認します。
$ ./google-cloud-sdk/bin/gcloud config list
[accessibility]
screen_reader = True
[compute]
region = asia-northeast1
zone = asia-northeast1-a
[core]
account = user@gmail.com
disable_usage_reporting = False
project = xxxxxx
Your active configuration is: [default]
GCPに複数のプロジェクトがある場合は、プロジェクトを切り替えてログインすることができます。アクセスできるプロジェクトのリストを確認します。
$ ./google-cloud-sdk/bin/gcloud projects list
PROJECT_ID: graphite-argon-304107
NAME: My First Project
PROJECT_NUMBER: 202951809917
PROJECT_ID: xxxxxx
NAME: xxxxxx
PROJECT_NUMBER: 999999999999
PROJECT_ID: zzzzzz
NAME: zzzzzz
PROJECT_NUMBER: 999999999998
こんな感じで出てきます。
以下を実行して別のGoogleアカウント(GCPのプロジェクトと紐付いている別のプロジェクト)でログインします。
$ ./google-cloud-sdk/bin/gcloud auth login
ブラウザーと連動するので、ログインしたいGoogleカウントを選択して許可します。「Cloud SDK 認証の完了」画面まで行ったら完了です。
$ ./google-cloud-sdk/bin/gcloud config configurations list
アカウントが変更したことを確認できます。